<中国人が見た日本>中国人の素養が日本人に追いつくには…あと300年は必要?

Record China    2011年12月16日(金) 23時56分

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14日、香港の政治学者、林泉忠氏は「文化で国を興す、なぜ『日本を師に』する必要があるのか?」と題した記事で、中国人が日本人の素養の高さに追いつくにはあと100年は必要だと論じた。写真は長崎県。

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2011年12月14日、香港の政治学者、林泉忠(りん・せんちゅう)氏は「文化で国を興す、なぜ『日本を師に』する必要があるのか?」と題した記事で、中国人が日本人の素養の高さに追いつくにはあと100年は必要だと論じた。中国のブログサイト・鳳凰博報に掲載された。以下はその内容。

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今年3月の東日本大震災。我々がテレビ画面で見たものは、あれほど甚大な被害に遭いながら、大声で泣き叫ぶでもなく、救援物資を奪い合うでもなく、ましてやこれ幸いと略奪を繰り返すでもなく、ただ淡々と秩序正しくこの天災と向き合う被災者の姿だった。あのような状況の中、日本人はごく自然に自己管理能力の高さをみせつけたのである。

筆者は9月に北京で日本在住の先輩学者、馬成三(ま・せいさん)教授と茶を飲みながら、「中国人の素養が日本人に追いつくには何年かかるか」について話し合った。筆者は「100年論」を主張したが、馬教授は「少なくとも300年」と言い切った。

これはいささか誇張しすぎかもしれないが、日本がどのようにして国民の素養を高め、世界の模範となることができたのか研究する価値があると思った。実は日本社会の道徳教育は、中国の范[金宏](ファン・ホン)が著した道徳教本「六諭衍義(りくゆえんぎ)」が基になっている。これは明の太祖・洪武帝が民衆向けに説いた「六諭」を分かりやすく解説したものだ。以下に紹介する。

「孝順父母」(父母に孝順なれ=親を敬い、孝行しなさい)、

「尊敬長上」(長上を尊敬せよ=目上の人を敬い、礼儀正しくしなさい)

「和睦郷里」(郷里に和睦せよ=故郷を愛し、仲良くしなさい)

「教訓子孫」(子孫を教訓せよ=子孫を教え導きなさい)

「各安生理」(各々生理に安んぜよ=自分の運命に従い、努力しなさい)

「母作非為」(非為をなすなかれ=悪いことをせず、良いことをしなさい)

これが当時の琉球から日本に入り、江戸時代に寺子屋の教科書として普及。明治時代には「教育勅語」にも影響を与え、学校や家庭に広く浸透していった。もちろん道徳観や自律性は紋切り型の説教で作られるものではない。だが、制度の確立により一定の社会道徳が形成されることは確かだろう。

日本の街角にはごみ箱がほとんど置かれていないが、それでも驚くほど清潔だ。その理由は、日本人はごみを捨てたい時にごみ箱がない場合、当たり前のようにそのごみを持ち帰るからである。(翻訳・編集/NN)

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