中国造船業界は未曽有の不況に、新規受注ゼロの企業も―中国メディア

Record China    2011年12月4日(日) 16時28分

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1日、上海市造船工程学会の張聖坤理事長は、2012年の中国の造船業界の状況について、世界的な景気悪化や造船能力の過剰などが原因で最も困難な時期を迎えると予測した。写真は浙江省台州市の造船会社。

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2011年12月1日、上海造船工程学会の張聖坤(ジャン・ションクン)理事長は、2012年の中国の造船業界の状況について、世界的な景気悪化や造船能力の過剰などが原因で最も困難な時期を迎えると予測した。中国経営網が伝えた。

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中国の造船業界は今年に入ってからすでに深刻な不況に陥っている。中国船舶工業協会がこのほど発表した「2011年1−10月の全国船舶工業経済運行状況」によると、中国造船業界の今年1−10月の新規受注量は前年同期比45.5%減の2975万載貨重量トンだった。その中でも、10月の新規受注量はわずか73万載貨重量トンで、今年最低の受注量を改めて更新した。

中国造船業界は10年、「造船総量」「新規受注量」「手持ち工事量」のすべての部門で世界一を誇り、それぞれ世界全体で43%、5%、41%のシェアを誇っていた。しかし、今年下半期は、技術力に勝る韓国に受注量で世界一の座を奪われ、韓国の受注量は中国を17%以上上回った。

こうした状況に対し、張理事長は「中国の造船業界は著しい生産能力過剰の状態にある。多くの企業が経営困難に陥り、統廃合や業界再編に直面している」と指摘する。金融危機や設備過剰などによる影響で、今年は世界の造船企業の3分の1が新規受注できず、中国の造船業界にも新規受注ゼロの企業が多かったという。中国工業情報化部の郭炎炎(グオ・イエンイエン)氏は「今後2〜3年、中国国内だけでなく、世界中で業界再編期に入る」と予測する。

一方で、中国政府は、業界再編への後押しなどによって、受注を付加価値の高い船舶へとシフトさせ、15年までに造船業界における世界のトップ10企業のうち中国企業が5社以上を占めることを目指すとしている。(翻訳・編集/HA)

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