マレー高速鉄道、日中「共同受注」の可能性はあるのか―米華字メディア

Record China    2018年1月19日(金) 12時30分

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18日、米華字メディア・多維新聞によると、シンガポール―マレーシア高速鉄道で激しい受注合戦が予想される日本と中国について、共同受注の可能性もあるとの声が出ている。写真は中国の線路。

2018年1月18日、米華字メディア・多維新聞によると、シンガポール―マレーシア高速鉄道で激しい受注合戦が予想される日本と中国について、共同受注の可能性もあるとの声が出ている。

シンガポールとクアラルンプール間の350キロメートルを結ぶ同高速鉄道は、車両や線路の建設業者の入札が間もなく開始する。6月に入札が締め切られ、年内に受注業者が決まる予定だ。日本、中国、韓国、欧米の企業が競争に参加するとみられるが、最終的には日中間の争いになるとの見方だ。

しかし、記事によると、日中両国は東南アジアの高速鉄道プロジェクトで競争を続けており、極端なコスト圧縮や低利息の借款など悪性の競争に陥っている。このため、日中両国からは過度の競争をやめて協力をするべきだとの声が出ているという。特に日本が「一帯一路」構想への支持を表明して以降、高速鉄道建設における両国の協力の可能性が高まったと伝えている。

一方で、「確かに『一帯一路』のインフラづくりにおいて、日中両国が協力する可能性や必要性はある。ただ、高速鉄道の入札で協力する可能性は低いだろう」とも。「高速鉄道への投資は莫大なリターンが見込めるうえ、東南アジア開発を重視する日中両国が他者に譲ることは考えにくい」と指摘している。

また、「日中間では技術の規格が異なっており、これも両国の協力を困難にしている」と指摘。「日本の新幹線車両は世界最高水準の動力分散方式であるほか、材料の製造、冶金技術においても中国は日本より全面的に劣っている。運営管理や緊急対応といった面でも両国には大きな差がある。そして最も重要なのは、中国は『一帯一路』実現に向けて自らの規格と技術で中国と東南アジアの高速鉄道ネットワークを結びたいと考えていること。そのため、規格が異なる日本の高速鉄道と『連結』するのは難しい」と論じた。(翻訳・編集/川尻

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