<レコチャ広場>上海の女子中高生たちはなぜ体を売ったのか?集団援交事件から考える―中国

Record China    2011年11月8日(火) 19時2分

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7日、中国・上海で女子中高生の「援助交際グループ」が摘発されたことを受け、詩人で評論家の夏余才氏が「上海女子中高生の集団売春は誰の悲哀?」と題した記事を中国のブログサイトに掲載した。写真は売春行為が行われていた上海市内のホテル。

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2011年11月7日、中国・上海で女子中高生の「援助交際グループ」が摘発されたことを受け、詩人で評論家の夏余才(シア・ユーツァイ)氏が「上海女子中高生の集団売春は誰の悲哀?」と題した記事を中国のブログサイト・網易博客に掲載した。以下はその内容。

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上海で摘発された援助交際グループは20人以上におよび、14歳未満の子どもも2人含まれていたそうだ。なぜ、このような事件が起きてしまったのか?やはり試験中心の詰め込み教育ばかりで、道徳教育をなおざりにしてきたツケが回って来ているのではないだろうか。それに残念なのは彼女たちの親や教師が気付かなかったことだ。心の闇に寄り添う大人が1人でもいれば、彼女たちも体を売ったりはしなかっただろう。

点数主義の教育はテストの成績がすべてだ。点数の高さが人間の価値を決め、成績が良い者は英雄となる一方で、成績の悪い者は蔑まれるという風潮が生まれる。彼女たちの大半は中学卒業後、「中等専門学校」「職業高校」「技工学校」に進学していた。普通高校の生徒と比べ、「一等低い人間」扱いされている子たちだ。こうした不当な差別が彼女たちの心を傷つけ、人としての尊厳や自信を奪っていったのだろう。

成績で認められないなら、他で探すしかない。金と欲にまみれた社会で彼女たちが見つけ出したのが「援助交際」だった。体を売れば金が手に入る。金がたくさんあれば、他人から一目置かれる存在になる。生まれつき悪い子はいないのだ。成績だけで差別する教育現場、拝金主義がはびこる社会。こうした土壌や環境がなければ、今回の集団売春事件も起きなかったと筆者は考える。(翻訳・編集/NN)

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