「卵子売ってください」名門大学構内の張り紙に物議―広東省広州市

Record China    2011年10月30日(日) 19時5分

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26日、中国広東省広州市の名門大学・中山大学の構内に張り出された広告が争議となっている。「不妊に悩む女性に愛のある援助を」との書き出しで始まるこの広告は、卵子の売買を謳ったものだからだ。資料写真。

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2011年10月26日、中国広東省広州市の名門大学・中山大学の構内に張り出された広告が争議となっている。「不妊に悩む女性に愛のある援助を」との書き出しで始まるこの広告は、卵子の売買を謳ったものだからだ。28日付で広州日報が伝えた。

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「年齢20〜27歳、健康、容姿端麗、身長160cm以上、在校生あるいは正規の職業に就いている者」。卵子提供者には以上のような条件がつけられ、その報酬は1〜3万元(約12〜36万円)となっている。

広州日報の記者が卵子提供者を装ってこの業者に接触を試みた。“商談”は市中のファストフード店で行われることに。業者の男性は「妻の体質が原因で子供が持てず、崩壊寸前の家庭に愛の手を差し伸べてほしい」ともっともらしいことを述べるが、記者の眼が一重まぶたであることに気付くと、「できれば二重まぶたで、血液型はO型がいいな…」などとケチをつけてきた。

1回目の商談で容姿に及第点がもらえれば、次回は病院で健康診断を受けることになり、性感染症などの疾病の有無を調べる。それも合格すると次は排卵促進剤を注射し、卵子を採取することになる。所要時間は約20分で痛みはない。採取後、報酬はすぐに支払われる。その後の卵子提供のプロセスについては一切関わりを持たなくてよいので、「法的なトラブルに巻き込まれる心配はない。そもそもこれは法律では取り締まれない部分」と、業者は安全性を強調する。

「卵子提供は角膜や腎臓の提供と同じ」と業者は言うが、これについて広東省人民医院生殖センターの王凱(ワン・カイ)看護士長は、「現行の規定では、ごく限られた指定医療機関でしか体外受精は行えない。そして、卵子・精子の提供者は夫婦同士でなければならず、第3者からの提供は不可能。卵子の売買などは言語道断。すべて違法行為」と説明する。しかしながら、このような闇商売が成立している以上、どこかでこうした違法行為が行われている可能性は否めない。(翻訳・編集/愛玉)

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