ベトナムが新鋭輸送艦を「長沙」と命名=スプラトリー諸島の中国名・南沙を意識?―新華社

Record China    2011年10月19日(水) 17時55分

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18日、ベトナムが国産最大級の軍艦2隻を公開したと中国国営メディアが伝えた。全長71メートルの輸送艦と54メートルのロシア製そっくりの巡視艇。輸送艦は南沙諸島のベトナム名「長沙」と命名されたという。写真は中国人民解放軍の南沙諸島駐留部隊。

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2011年10月18日、中国国営新華社通信(電子版)は、10日付英軍事誌ジェーンズ・ディフェンス・ウィークリー(電子版)の報道を引用し、ベトナムが国産最大級の軍艦2隻を公開したと伝えた。全長71メートルの輸送艦と54メートルのロシア製そっくりの巡視艇だ。

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記事によると、6日付ベトナム人民軍紙(電子版)は、輸送艦は「長沙」と命名されたと報じた。「長沙」は南沙(スプラトリー)諸島のベトナム名。ベトナム国防省によれば、同輸送艦(HQ-571)は同国が独自開発したものとしては最大の艦艇で、10月5日に進水。180人の輸送が可能で、最高速度は16ノット。満載時の連続行動時間は20日間。2012年に就役する予定となっている。

一方、先月27日に公開された巡視艇(HQ-272)はロシア製にそっくりで、兵装はAK−176・76ミリ単装速射砲が1基、AK−630・30mm機関砲が1基など。携帯式の短距離艦対空ミサイルも装備しているとみられる。最高速度は32ノットで、航続距離は2500カイリ、連続行動時間は30日間。記事は「ロシアの設計図が使われた可能性が極めて高い」と指摘している。

すでに2隻目の巡視艇が建造中で、3隻目の建造プロジェクトも始動しているという。記事は関係者の話として、3隻目はベトナムが独自開発すると伝えている。南沙諸島は南シナ海に浮かぶ約100の島々で、周辺海域には豊富な石油資源があるとされ、中国やベトナム、フィリピン、マレーシアなどが領有権を主張している。(翻訳・編集/岡田)

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