中国人民解放軍が大卒者を大量入隊させ近代化図る、就職難も追い風に―米華字サイト

Record China    2011年9月27日(火) 5時22分

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23日、近代化を急務としている中国人民解放軍が大規模な「魅力攻勢」を展開し、大学卒業者を大量に入隊させようとしている。写真は17日、江蘇省の揚州大学でテロを想定した軍事演習に参加した新入生たち。

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2011年9月23日、近代化を急務としている中国人民解放軍が大規模な「魅力攻勢」を展開し、大学卒業者を大量に入隊させようとしている。米華字サイト・多維新聞が伝えた。以下はその内容。

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中国政府発表の統計によると、230万人に及ぶ中国人民解放軍の2011年の予算は前年比12.7%増のおよそ900億ドル。その大部分は老朽化した装備を更新するためだとしている。中国国防部の耿雁生(グン・イエンション)報道官も「中国軍は90年代から量から質へ、人力密集型から技術密集型へと変化を続けている」と述べている。

近代化を図るのに欠かせないのが、優秀な若い人材だ。新兵の募集を行う国防部の徴兵弁公室によると、中国の大学卒業者は2005年の338万人から2010年は630万人に増加。軍はこの中から少しでも多くの人材を取り込みたい考え。大学を卒業したての優秀な人材であれば、ハイテク機器の操作も科学技術の習得もお手のものだからだ。

中国政府はインターネット技術の弱さを指摘しており、国防部外事弁公室の銭利華(チエン・リーホワ)主任も「我々のインターネットに対する応用はまだ初級段階だ」と語っている。こうした弱点を補うため、大学卒業者には2年間在籍すれば、4年分の学費が取り戻せるほどの報酬が用意されている。

中国紙・解放軍報によると、軍の昨年の大学卒業者は約10万人。大学卒業後に入隊する人の数は過去10年、増加を続けている。中国共産党の代弁者・人民日報の軍事ニュース責任者、袁建達(ユエン・ジエンダー)氏は「多くの若者は軍事ニュースに関心を持っており、軍で働くことはとても嬉しいことだと思っている」と話す。

2008年の世界的な金融危機による就職難も追い風になっている。政府統計によると、2010年末時点で大学卒業者の60万人が無職の状態。こうした状況の下、「軍に就職」も彼らにとっては魅力的な選択肢の1つになっている。(翻訳・編集/NN)

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