英国のジャガイモ新品種で食糧不足の解消を計画=コメより高カロリー―中国

Record China    2011年8月28日(日) 14時19分

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26日、中国政府は干ばつや地下水不足による食糧の収穫減を解消すると共に、農民の収入を高めるため、英国のジャガイモ品種の導入を計画しているという。写真は山東省のジャガイモ農家。

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2011年8月26日、環球時報(電子版)によると、英紙デイリー・テレグラフは22日、中国政府は干ばつや地下水不足による食糧の収穫減を解消するとともに、農民の収入を高めるため、英国のジャガイモ品種の導入を計画していると伝えた。

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中国は世界の人口の20%を擁するにもかかわらず、耕地面積は世界の約7%しかない。中国政府は現在、食糧自給率95%の目標を達成するため、農作物の収穫量を増やす施策を講じており、同時に農民の収入増も目指している。

ジャガイモは同じ面積から収穫できる米やトウモロコシに比べて3〜4倍のカロリーを含むとも言われており、中国政府は昨年5月、ジャガイモを今後10年間に食糧生産高10%増を達成するためのカギとなる農産物とみなすと宣言した。

今春開催された「第2回中国国際イモ業博覧会」では、各国のイモ業者が、中国政府が新たな5カ年計画の中でジャガイモを「戦略的作物」として捉え、新品種開発のために巨額を投じることに注目した。

英国の関係者は「英国は世界最新のジャガイモ育成技術を持っており、中国人が受ける利益は少なくない」と語る。6年前、英国のジャガイモ業者は、収穫量が従来に比べて30%多い新品種の苗の輸入について中国側と合意したものの、中国の農村で無断コピーされることを懸念し、実際には輸出せず、中断したままとなっていた。現在、新種の苗に関する知的財産権の保護や英国のイモ業者の利益確保などについて中国側と交渉しており、早ければ12年5月にも新品種の輸出契約が締結されるという。(翻訳・編集/HA)

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