富のひけらかし現象が中国政府を困らせる―米紙

Record China    2011年8月22日(月) 17時40分

拡大

18日、ワシントン・ポストは「中国の新富裕層の富のひけらかしが共産主義統治者を困らせる」と題した記事を掲載した。写真は南京市内の高級ブランド店。

(1 / 4 枚)

2011年8月18日、ワシントン・ポストは「中国の新富裕層の富のひけらかしが共産主義統治者を困らせる」と題した記事を掲載した。21日付で環球時報が伝えた。

その他の写真

中国の富裕層は高級車やブランド品をひけらかすことを好み、それが中国の指導者たちを困らせている。中国政府は30年来、人々に豊かになることを奨励してきた。しかし現在、広がり続ける貧富の格差が引き起こした国民の不満の高まりに直面している。

世界的不況のなか、中国政府は内需主導型経済への移行に力を入れている。中国は贅沢(ぜいたく)品に高い関税をかけているため、多くの中国人は香港や海外で購入している。そのため、政府の間では関税を引き下げて消費者に国内での購入を促すべきではないかとの議論も起きているが、この措置により富裕層を支持したとみなされる恐れがあるため、実現に踏み切れずにいる。

中国は高級品販売の重要な市場となっており、昨年は20%の成長を記録した。ブランド品の購入者には新富裕層や富豪の子女が多いとも言われるが、ブログなどネット上で富をひけらかす言動がたびたび問題となっており、人々の怒りを買っている。

世界贅沢品協会の中国代表、欧陽(オウヤン)氏は「購入能力のない低所得層がブランド広告を目にしてしまうので高級品の販売推進はできない。しかし、経済効果を考えれば制限をかけることも好ましくない。中国政府はジレンマに陥っている」と指摘した。(翻訳・編集/TH)

この記事のコメントを見る

ピックアップ



   

we`re

RecordChina

お問い合わせ

Record China・記事へのご意見・お問い合わせはこちら

お問い合わせ

業務提携

Record Chinaへの業務提携に関するお問い合わせはこちら

業務提携