中国のASEAN諸国との関係強化、経済・貿易だけでは難しい―シンガポール紙

Record China    2011年8月19日(金) 12時46分

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18日、シンガポール紙はこのほど、中国と東南アジア諸国連合(ASEAN)諸国は関係強化を図っているが、経済的なつながりだけでは難しいと指摘した。写真は中国・広西チワン族自治区からASEAN諸国へ輸出される貨物。

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2011年8月18日、環球時報によると、シンガポール紙ザ・ストレーツ・タイムズはこのほど、「中国は友人を欲している、お金だけではやっていけない」と題した記事を掲載し、中国と東南アジア諸国連合(ASEAN)諸国は関係強化を図っているが、経済的なつながりだけでは難しいと指摘した。

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中国の楊潔●(ヤン・ジエチー、●は竹かんむりに褫のつくり)外交部長は、現在世界経済の成長の50%はアジアに起因するものであり、中国が26%もの貢献をしていると協調。5年後までに中国の輸入高は10兆ドルに達する見込みだと語った。中国が経済的な影響力をもって他国との関係を強化しようとしていることは明らかだが、ASEAN諸国との関係強化も同様で、自由貿易協定(FTA)による互恵的関係を構築しようとしている。

中国は急速な成長を続ける経済力を背景に経済関係を強化しようとしているが、その一方では初の空母を所有するなど軍事力を強化しASEAN諸国への圧力を強めるところとなっている。特に南シナ海をめぐって争っている国々にとっては、南シナ海の主権を強硬に主張する中国との今後の関係に慎重にならざるを得ない。

ASEAN諸国の中でも南シナ海問題に関係しないミャンマーやカンボジア、ラオス、タイなどはすでに中国との関係強化を進めているが、ベトナムやフィリピン、マレーシア、インドネシア、シンガポールは強硬な姿勢を続ける中国と対峙(たいじ)する必要に迫られ、一部の国は国防面で米国や日本、インドと関係を深めるなどの対応をとっている。(翻訳・編集/岡田)

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