住宅不況が影響、中国への木材輸出が急増―米国

Record China    2011年7月12日(火) 6時21分

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6日、米国の住宅産業の不況の影響で、米国から中国への木材輸出が大幅に増加している。写真は江蘇省連雲港市の港に荷揚げされた輸入木材。

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2011年7月6日、米FOXニュースによると、米国の住宅産業の不況の影響で、米国から中国への木材輸出が大幅に増加している。10日付で参考消息(電子版)が伝えた。

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米国の住宅建設規模は最盛期だった06年の3分の1にまで落ち込んでいる。この影響で米国から中国への材木の輸出が大幅に増加し、10年には前年比2倍以上の2億7000万ドルとなり、日本やカナダを抜いて米国最大の市場となった。

林業や木材加工・販売などを手がける北米最大規模の森林製品供給会社、ウェアーハウザーの担当者は「昨年、日本への木材輸出の伸びは15%程度だったが、中国への輸出は300%の伸びを記録した」と語った。

米国から中国への木材輸出の増加は、ロシアが08年に輸出木材に関税を課したことが影響している。中国がロシア以外の木材調達ルートを探し始めたころ、米国では住宅不況によって国内の木材価格が下落し始めており、両者の思惑が一致したという経緯がある。アナリストは、ロシアが木材輸出の関税を課し続ける限り、米国から中国への木材輸出は成長し続けると予測している。

しかし、木材輸出の増加は、10年に2730億ドルを記録した米国の対中貿易赤字の解消にはほとんど影響がないという。(翻訳・編集/HA)

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