中国版ジャスミン革命の発起人を特定、帰国不可に―香港紙

Record China    2011年7月1日(金) 10時51分

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29日、アラブ諸国を中心とした一連の民主化運動で通称“ジャスミン革命”が中国にも一部波及した問題で、その発起人とされる人物がすでに特定され、帰国を禁じられていることが分かった。写真は2月20日、北京・王府井での様子。

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2011年6月29日、アラブ諸国を中心とした一連の民主化運動で通称“ジャスミン革命”が中国にも一部波及した問題で、その発起人とされる人物がすでに特定され、帰国を禁じられていることが分かった。香港紙アップルデイリー(蘋果日報)の報道。

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中国版ジャスミン革命の発起人の1人は米国留学中の学生で、通称「花哥(フアゴー/ジャスミン兄さん)」。本名は明かしていないが、湖北省武漢市出身の27歳で、5年前に渡米。名門コロンビア大学でラテン語を研究しているという。先日、米AP通信やニューヨークタイムズの取材に応じたことから人物特定に至り、すでに中国在米大使館のブラックリストに載せられているほか、帰国を禁じられているという。

今年初めにチュニジアで発生した民主化革命を発端に、アラブ諸国へ飛び火したジャスミン革命。一党独裁体制を敷いている中国にもこれが飛び火するのではないかとの懸念があったが、花哥の証言によると、今年2月ごろからインターネット上のコミュニケーションサービス・ツイッターやSNSのフェイスブックを通じ、デモを呼び掛けた。この手法は他国の一連の運動と同じだ。国内外で数十人のメンバーが連動して活動を主導しているという。現段階でこのメンバーの中から逮捕者は出ておらず、花哥の家族にも影響はない。

現在、中国版ジャスミン革命は当局の圧力下、沈静化に向かっている。しかし、その火種が消えたわけではないと花哥は語る。現段階で再び祖国の土を踏むめどが立たない彼は、「後悔はしていない。近い将来、中国は転換を迫られることになるだろう」と断言した。また、今後は香港の若者と協力して中国の民主化に取り組みたいともしている。最後に彼は「ジャスミン革命とは1本の旗のようなもの。そこにあるものを、誰が手に取ってもよいのだ」と発言した。彼が開設したサイトでは現在も毎週のように集会を呼び掛けている。(翻訳・編集/愛玉)

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