中国の高速鉄道はひどい赤字経営、乗車率の確保が頭痛のタネ=東海道新幹線との違いは?―中国メディア

Record China    2011年6月28日(火) 6時34分

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26日、北京と上海を結ぶ「京滬高速鉄道」が間もなく開通する。だが、中国の高速鉄道の乗車率は低く、ひどい赤字であることは誰もが知っている事実。世界で唯一の黒字を誇る高速鉄道、東海道新幹線とは何が違うのか?写真は12日、試験運転を行った京滬高速鉄道。

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2011年6月26日、北京と上海を結ぶ「京滬高速鉄道」が間もなく開通する。だが、中国の高速鉄道の乗車率は低く、ひどい赤字経営であることは誰もが知っている事実。世界で唯一の黒字を誇る高速鉄道、日本の東海道新幹線とはどんな点が違うのか?浙江在線が伝えた。以下はその内容。

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東海道新幹線は世界の高速鉄道史上、とても真似することができない模範例だ。世界初の高速鉄道で、開業から46年間、無事故というのは普通では考えられない。さらに驚くべきは1964年の開業後、3年目には黒字となり、7年目には投資を全額回収している点だ。10年間の累計利潤は6600億円に達するという。

このような「神話」は東海道新幹線以外、どこも達成していない。世界では中国、日本、フランス、ドイツなど17カ国・地域で計1万4000キロの高速鉄道が営業しているが、どこもひどい赤字の状態。日本でも、東海道新幹線の後に誕生した山陽、東北、上越、北陸、九州の各新幹線はいずれも赤字を計上している。

東海道新幹線がこれほど素晴らしい成果を収めているのは、乗車率の向上に全力を上げているからだ。開業当初は1日あたりの旅客輸送量は延べ6万人だったのが、10年後は延べ30万人、現在は延べ36万人、年間1億2000万人を記録している。これは高速道路10本分の輸送量にあたる。

中国でもすでに5本の高速鉄道が営業しているが、乗車率の確保が「永遠の頭痛のタネ」。人口は多いのに高速鉄道に乗る人は少ない。これは中国社会の発展レベルとも深い関わりがあるといえる。中国の高速鉄道は世界一の速度を誇るが、1人あたりの国内総生産(GDP)は世界100位にも入っていない。運賃が高すぎて乗れない人が大勢いるというのが本当のところだろう。(翻訳・編集/NN)

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