世界エイズ基金、中国への援助停止措置を解除=草の根組織も資金配分先に―中国紙

Record China    2011年6月8日(水) 9時43分

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7日、世界エイズ・結核・マラリア対策基金が中国への資金援助を停止した問題で、同基金は中国当局が援助金の20%を「社会組織」に配分せず、他目的に流用したためとしている。写真は江蘇省南通市のエイズ患者支援組織。

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2011年6月7日、広州日報によると、感染症対策を進める国際機関「世界エイズ・結核・マラリア対策基金」が中国への資金援助を停止した問題で、同基金は中国当局が援助金の20%を「(援助金を運用する)社会組織」に配分せず、他目的に流用したためとしている。停止された援助金額は1億ドル規模になる。

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記事によると、同基金はすでに中国当局との協議を経て援助金の停止を解除している。これを受けて中国は、エイズ対策の草の根活動を行う社会組織に対する支援を強化するとしている。

中国が援助金の20%を流用したとの同基金の見方について、中国衛生部は「社会組織」の定義が双方で食い違ったことが原因との見解を示した。中国で「社会組織」といえば民政部の批准を受けた「非政府組織(NGO)」を指すが、世界では自然発生的な草の根組織が主流だと記事は指摘した。

記事は、湖北省武漢市のエイズ対策組織の代表選挙を取材した際、会議終了直前に数人のエイズ患者が前に出てきて訴えの叫びを上げたと記している。「お金のことばかり討論していないで命を救うことを討論して!」「私たちには世界対策基金本部への直訴の権利がある。そのときには今あなたたちがしているあらゆる決議は無効になる。お金にしか興味がないのか!」。(翻訳・編集/津野尾)

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