レアアース採掘のネックは環境破壊=安価で販売してきた中国では甚大な被害―中国紙

Record China    2011年6月5日(日) 7時13分

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3日、第一財経日報は記事「中国はジャガイモと同じ値段でレアアースを売ってきたと業界=何十年稼いでも環境破壊に追いつかず」を掲載した。写真は江西省のレアアース鉱床。

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2011年6月3日、第一財経日報は記事「中国はジャガイモと同じ値段でレアアースを売ってきたと業界=何十年稼いでも環境破壊に追いつかず」を掲載した。

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マレーシアではレアアースの精錬所建設が計画されていた。オーストラリアの鉱山採掘企業ライナスの出資によるもので、完成後は世界シェアの30%を生産できるという大規模な工場だ。現在、世界シェアの90%以上は中国企業が握っている。

しかし、先日、この工場建設は中止となった。レアアース工場はマレーシアを「低レベル放射性物質のゴミ捨て場」に変えるものとの批判が高まったためだ。中国の独占を打ち破る期待を背負った工場は完成前に頓挫した。

09年より中国政府は環境保護促進を名目として、レアアースの採掘、輸出規制を開始。かつてはジャガイモよりも安い価格で売却されていたレアアースの価格は大幅に値上がりしている。各種レアアースの中でも、一部では10倍以上の値を付けたものがある。

マレーシアの問題が示しているのは、レアアース工場の建設は決して容易ではないということ。最大のネックは環境保護だ。中国でもレアアース採掘は巨大な環境破壊を伴っている。「過去数十年レアアースで稼いだ金を全部合わせても、採掘によって引き起こされた環境保護の対策費に足りない」と専門家は話している。(翻訳・編集/KT)

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