中国人の何を食べるかの「食の選択」が、世界の食糧市場を塗り替える可能性も―米紙

Record China    2011年5月25日(水) 15時38分

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22日、米紙ワシントンポスト (電子版)が「中国人の“食の選択”が世界市場を塗り替える」との記事を掲載した。中国が食糧を輸入に頼るようになりつつある。資料写真。

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2011年5月22日、米紙ワシントンポスト (電子版)が「中国人の“食の選択”が世界市場を塗り替える」との記事を掲載した。新華網の24日の報道。

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中国では経済成長にともない食文化が急速に変化しつつある。米など穀類の消費が減少し、肉や魚の消費量が急増しており、乳製品の需要も一部では年20%もの速さで上昇を続けているという。政府の統計では、2010年に中国の食糧価格は7%上昇。

家畜の飼料となる大豆の輸入量も増加の一途をたどっている。もともと大豆は中国国内で栽培され自給できていたが、1990年代から米や小麦、トウモロコシなどの栽培を政府が優先させるようになったため、現在の生産高は年1500万トン。輸入量はその3倍以上にのぼる。多くは米国から輸入され、米国で生産されている大豆の4分の1を中国が輸入しているという。

世界銀行のロバート・ゼーリック総裁は、「仮にどこかの大国で深刻な食糧不足が起きたり、大規模な天候不順が発生した場合には、世界的な食糧危機に発展する危険性が高いと指摘している。

現在のところ、中国は米や小麦・トウモロコシは自給できているものの、食料製品の貿易会社や米国の農業生産者、世界銀行や各国の食糧安全関連機関などが米・小麦・トウモロコシなどの市場の動向に細心の注意を払うようになっているという。(翻訳・編集/岡田)

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