中国とインド、数だけではないもう1つの「人口競争」―英メディア

Record China    2011年5月4日(水) 9時37分

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4月29日、英メディアは「中国とインドのもう1つの『人口競争』」と題した記事を掲載した。写真は中国。

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2011年4月29日、英フィナンシャル・タイムズの中国語版ウェブサイトは「中国とインドのもう1つの『人口競争』」と題した記事を掲載した。

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中国とインド、この世界で最も人口が多い2つの国の国勢調査の結果が発表された。過去10年、中国の人口増加率は0.6%以下に抑えられたが、インドは1.8%近くと勢いが止まらない。2030年にはインドが世界一の人口を持つ国になるとみられている。だが、インドはその若い人口構成を生かし、持続可能な経済成長へと転換させることができるのだろうか?

最新の国勢調査によると、中国の昨年の総人口は約13億4000万人で、14億を超えるというアナリストたちの予想は外れた。一方のインドは12億を超えた。人口増加率は過去10年と比べると若干減速はしているものの、インドの人口が20年以内に中国を抜くのは間違いないだろう。

多くの経済学者は、インドの未来は明るいと予測する。子どもと老人が少なく生産年齢人口が多い「人口ボーナス」期にあるからだ。インドの人口構成は中国より若い。今後10年でインドの就業人口は26%増加し、若い労働者が経済発展を後押しし、貯蓄率を増やし、投資を促進するはずだ。一方、中国は少子高齢化が進み、労働力や貯蓄率は減少するとみられる。

だが、インドは本当に「若さ」を生かすことができるのか?シンガポール国立大学のAmitendu Palit博士は「インドは若者を育成しきれない。そのため、何の技能も持たない若者が大量に溢れることになる。彼らは経済成長を後押しするどころか、かえって負担になるだろう」と指摘する。同博士によると、インドの労働人口は毎年新たに1280万人増えているが、うち約4分の1にあたる310万人しか育成することができない。

「その点、中国はインドと違い、国民を中流レベルに引き上げるための対策が進んでおり、多くの都市で社会保障制度が整備されている」と同博士は比較する。インド人口財団のSona Sharma氏も「確かにその通り。若者にいかに十分な技能を身につけさせるか。インドにとって今後30年の大きな課題だろう。インドが抱えるプレッシャーは中国より大きい」との見方を示した。(翻訳・編集/NN)

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