中国の高速鉄道、汚職問題発覚で「安全性」への疑問が噴出―米紙

Record China    2011年4月30日(土) 6時30分

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23日、米紙は「中国の高速鉄道は脱線しながら走行するのか?」と題した記事を掲載した。写真は北京−上海高速鉄道の建設現場。

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2011年4月23日、米紙ワシントン・ポストは「中国の高速鉄道は脱線しながら走行するのか?」と題した記事を掲載した。27日付で環球網が伝えた。

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コストと最高速度だけを追求するあまり安全性が軽視されているとの懸念から、日増しに拡大する中国の超近代化高速鉄道網に対する監視の目はどんどん厳しくなっている。高速鉄道は中国の急速な発展の象徴だ。しかし、中国鉄道部の高官が逮捕されたことで汚職に対する調査が始まり、人々の間にこのプロジェクトの未来に対する疑問が沸き起こった。

中国の高官はかつて「中国の高速列車は世界最速」と自慢していたが、ついに先週、欧州や日本と同じ水準に引き下げる意向を示した。中国鉄道部は13日、国内を走行する高速鉄道列車の最高時速を現行の350kmから300km以下に抑えると表明したが、その理由は「安全性が増すため」だった。

中国財政部は先週、中国鉄道部は今年第1四半期も引き続き赤字で債務額は2760億ドルに達したと発表した。そのほとんどは中国の銀行から借りたものだ。清華大学のパトリック・ホバネツ(Patrick Chovanec)氏は「高速鉄道を建設するため、彼らはすでに大量の債務を抱えている」と指摘する。

高速鉄道の建設費は当初の予算を大幅に超えているが、その大部分は明るみになったばかりの汚職問題と直結しているとみられる。高速鉄道の安全性能と手抜き工事への懸念はますます深まるばかりだ。(翻訳・編集/NN)

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