新幹線など海外の技術を「導入、消化」した8年間=中国高速鉄道が迎えた転機―中国紙

Record China    2011年4月25日(月) 9時7分

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23日、21世紀経済報道は中国高速鉄道に関する記事を掲載した。劉志軍・鉄道部部長が汚職容疑で拘束されたことをきっかけに、この8年間急成長を遂げてきた中国高速鉄道は転機を迎えている。写真は上海駅の高速鉄道ホーム。

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2011年4月23日、21世紀経済報道は中国高速鉄道に関する記事を掲載した。劉志軍(リウ・ジージュン)鉄道部部長が汚職容疑で拘束されたことをきっかけに、この8年間急成長を遂げてきた中国高速鉄道は転機を迎えている。

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後任の盛光祖(シェン・グアンズー)鉄道部部長就任後、中国鉄道の目指す方向性は急展開を迎えた。「高速鉄道の大規模投資を十分に利用し、市場サービスに努める。しかし、今後は速度のみを追求することはしない。速度を下げ、安全性を増す報告に転換した」と国家発展改革委員会総合運輸研究所の羅仁堅(ルゥオ・レンジエン)研究員はそう話している。

今年6月末に開通する北京・上海間高速鉄道の最高時速も当初の380キロから300キロに引き下げられた。以前、議論ともなった豪奢な座席も普通のものに取り替えられる。将来的には料金もより引き下げられる可能性が高い。

中国は「市場を技術に変える」戦略を採用。巨大な中国市場をセールスポイントに外資系企業を誘致した。ボンバルディア、シーメンス、アルストン、川崎重工の4社が参入し、最新鋭の鉄道車両技術を提供。中国企業は「導入、消化、新たな革新」を成し遂げ急速な成長を実現した。

しかしその輝かしい発展の裏では、巨額の債務、高速鉄道以外の一般路線の減少、鉄道料金の高騰、そして汚職など数々の問題が生まれていた。しかし、中国工程院の王夢恕(ワン・モンシュー)院士は、劉部長時代の実績は否定できないとコメントしている。

「わずか5年間で高速鉄道に関する重要技術を吸収し、最高時速を350キロにまで引き上げることができたのは、『導入、消化、新たな革新』という方策が成功したためです。さもなければ、中国高速鉄道の発展は大きく遅れていたことでしょう。」(翻訳・編集/KT)

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