中国のダム建設が周辺国の懸念招く=「水戦争」につながるとの指摘も―米メディア

Record China    2011年4月22日(金) 1時20分

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16日、AP通信は記事「隣国が不安視する中国との『水戦争』」を掲載した。多くの国際河川の源流は中国領内に存在する。上流でのダム建設が加速していることに、周辺国は神経を尖らせている。写真はベトナム。

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2011年4月16日、AP通信は記事「隣国が不安視する中国との『水戦争』」を掲載した。20日、環球時報が伝えた。

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アジア各国にまたがる国際河川。その源流の多くは中国の青海チベット高原にある。現在、中国は主要国際河川の上流に複数のダム建設を進めており、自然災害の誘発、環境破壊、そして水資源分配の変化などの問題が浮上している。一部では水をめぐる争いが最終的には外交的衝突、または戦争にまで拡大すると懸念されている。

中国のダム建設は透明性に欠き、水利資料などデータの多くは公開されていない。批判に対し、中国政府は「下流域での全水量に占める中国領内由来の水量はわずか13〜16%」「中国領内でのダム建設は下流域での洪水、干ばつ対策にも有用」と反論しているが、他国の疑念は強まるばかりだ。

もっとも中国以外の国でもダム建設は加速しており、それらの国もより下流の国に対しては同じ問題を抱えていることになる。中国を批判する一方で、自国のダム建設を促進するのならば、説得力がないと批判されても仕方がない。ラオス、カンボジア、タイ、ベトナムで構成されるメコン川委員会は、中国及び下流域諸国のダム建設計画に注目。交渉を通じて議論を進展させていく方針を示している。(翻訳・編集/KT)

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