北京・上海間高速鉄道で豪華シート撤廃、最高速度引き下げなどでより“大衆化”図る―中国鉄道部

Record China    2011年4月21日(木) 7時48分

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19日、中国鉄道部は、今年6月開通予定の北京・上海間を結ぶ高速鉄道について、最高時速の引き下げと超豪華シートなどの一部廃止を発表した。最高速度の引き下げにより北京・上海間の運行時間は、従来計画の4時間から5時間へと変更される。写真は導入車両の内部。

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2011年4月19日、中国鉄道部は、今年6月開通予定の北京・上海間を結ぶ高速鉄道について、最高時速の引き下げと超豪華シートなどの一部廃止を発表した。最高速度の引き下げにより北京・上海間の運行時間は、従来計画の4時間から5時間へと変更される。20日付で北京日報が報じた。

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同部は今回の施策について、「安全性、経済性、大衆化」を考慮したもので、運賃を引き下げ、より多くの一般利用者に高速鉄道の利便性や快適さを享受してもらうためのものだと説明する。

これまでの計画では、北京・上海間の最高速度を時速380km、運行速度を時速350kmに設定していた。安全性や経済性の観点からこれを見直し、運行速度300kmと250kmの2種類の列車を走らせるという。また、飛行機との顧客獲得競争のために設置を予定していた旅客機のファーストクラス並の超豪華シートやVIPルームを一部を撤廃し、一般シートへ変更する。

計画変更の背景には、高速鉄道の運営方針に対する一般客からの不満の高まりなどがある。一部の大都市にのみ停車する高速鉄道は、沿線都市住民にとってメリットがないだけでなく、従来の運行路線が廃止・削減され、却って不便になる原因と映っていた。

また、豪華シート設置などによる乗車料金の高騰については、「高すぎて乗れない」との不満の声が多く上がっていた。このため、運行速度に合わせた2種類の料金制度も導入する。

同部は、今回の計画変更により北京・上海間の運行時間は、従来計画していた4時間から5時間になると説明している。(翻訳・編集/HA)

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