<レコチャ広場>金総書記はなぜ、三男・正恩氏の昇級スピードを緩めたのか?

Record China    2011年4月10日(日) 5時32分

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8日、中国共産党中央党校が発行する新聞「学習時報」の記者が「金正日が金正恩を権力の頂上に急いで押し上げない原因は何か?」と題した記事を中国のブログサイトに発表した。写真は北朝鮮。

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2011年4月8日、中国共産党中央党校が発行する新聞「学習時報」の記者、羅俊鋒(ルオ・ジュンフォン)氏は「金正日が金正恩を権力の頂上に急いで押し上げない原因は何か?」と題した記事を中国のブログサイト・鳳凰博報に発表した。以下はその内容。

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北朝鮮の国会にあたる最高人民会議の第12期第4次会議が開催され、金正日(キム・ジョンイル)総書記の三男、正恩(ジョンウン)氏が国防委員会副委員長という要職に任命されるかどうかに全世界の注目が集まった。だが、任命どころか金親子の欠席という意外な結果に終わった。筆者はこれを金総書記が深謀熟慮した末の“引き延ばし作戦”とみている。

国内経済が低迷し、民衆の暮らしも困窮、国際社会からも様々な制裁を受けている今はその時期ではないと判断したのではないか。このような時に経験の浅い正恩氏を無理やり要職につけても、反感を買うだけ。今会議を欠席したのも、少しでも国民の好感を得たいと考えたからだろう。

また、金総書記の健在をアピールすることで軍事的圧力をかけてくる米韓を牽制する狙いもあったのではないか。複雑化する朝鮮半島問題をデビューしたての若造が解決できるはずがない。それに、いまどき「世襲」とは時代遅れも甚だしい。“民主”を謳いながら、独裁色の強い「世襲」を続ける矛盾に民衆の不満もピークに達している。

そのため、今回は正恩氏の昇級を見送ったのではないだろうか。昇級のスピードを緩めることで、民衆の不満を和らげようと考えたのだろう。今会議では経済建設が重要議題に上ったが、非常に理にかなっていると思う。だが、これほど重要な会議になぜ父子揃って欠席したのか?金総書記の腹の内が分かる人はほとんどいないだろう。(翻訳・編集/NN)

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