中国企業が低価格を武器にポーランドの高速道路建設を受注、欧州中が震撼―仏メディア

Record China    2011年4月9日(土) 11時20分

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7日、仏メディアは、規制が厳しい欧州のインフラ市場に低価格を武器に乗り込んできた中国に欧州全体が脅威を感じていると論じた。写真はポーランドの大統領府。

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2011年4月7日、仏ラジオ局ラジオ・フランス・アンテルナショナル(RFI)は、規制が厳しい欧州のインフラ市場に低価格を武器に乗り込んできた中国に欧州全体が脅威を感じていると論じた。新華網が伝えた。

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中国鉄道部系列のインフラ建設大手、中国中鉄(チャイナレールウェイ)の子会社である中国海外工程集団(COVEC)がポーランドの高速道路の建設工事を受注したことについて、地元同業者たちは中国側が不公平な手段を用いたのではないかと疑いの目を向けている。

フランス紙ラ・クロワは事情を知る人物の話として、欧州での実績作りが目的の中国人はコスト割れも辞さない勢いで受注を勝ち取ろうとしていたと報じた。欧州ではコスト割れといった不公平なやり方で入札を勝ち取ることは禁じられているが、COVECは中国企業のため欧州企業のような審査ができなかったという。この人物は世界貿易機関(WTO)に提訴すべきだと主張している。

記事によると、ポーランドは共産主義時代、高速道路がほとんどなかった。農家が土地を手放したがらなかったからだ。共産主義が終わると高速道路の建設計画が相次いで浮上したが、経験不足のためなかなか進まず、ヤロスワフ・カチンスキ首相時代は任期約1年半の間にわずか6kmが建設されただけだった。

高速道路建設が本格化したのは2007年のこと。2012年欧州選手権(ユーロ)をウクライナと共催することが決まり、全長1800kmに及ぶ高速道路網の建設計画を打ち立てた。うち1600km分はすでに発注先が決まっている。COVECはウッジ〜ワルシャワの20kmに及ぶ区間を受注した。(翻訳・編集/NN)

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