帰るべきか、それとも残るべきか?在日中国人の苦渋の選択―英メディア

Record China    2011年3月28日(月) 19時50分

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23日、英メディアは「帰るべきか、残るべきか?在日中国人の苦渋の選択」と題した記事を掲載した。写真は16日、新潟空港でハルビン行きの臨時便を待つ大勢の中国人。福島や仙台から逃れてきた人が多い。

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2011年3月23日、英BBC放送の中国語版ウェブサイトは「帰るべきか、残るべきか?在日中国人の苦渋の選択」と題した記事を掲載した。

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東京、横浜、大阪などは今回の地震で重篤な被害はなかったものの、放射能汚染に対する懸念は全くないわけではない。そのため、それらの地に生活基盤を構える中国人は今、せっかく築きあげたものを捨ててまで中国に帰るべきか、それとも残るべきか、苦しい選択を迫られている。

中国人の夫と長年日本に住む斉麗霞(チー・リーシア)さん(31)。夫は1999年に留学のため来日し、卒業後は友人が経営するIT企業で働いている。3歳の息子が1人。「地震当日は確かに怖いと思いましたが、日本は地震大国だし、大きな被害はなかったので大丈夫だと思っていました」と話す。だが、その後の放射能漏れ事故で考えが一変した。

夫は、息子を連れて先に中国に帰った方が良いと言ったが、夫を1人残していく方が心配だ。夫は仕事への責任感から、「いきなり放り出して帰国するわけにもいかない」と残る決意をしている。斉さんは悩んだ結果、家族全員で残ることにした。友人の中には震災翌日に1歳の息子を連れて帰国した中国人夫婦もいる。仕事も辞め、買ったばかりのマンションも手放す覚悟だ。

このほか、夫が日本人の中国人女性や4月に新学期を迎える留学生も残る覚悟をしているようだ。斉さんによると、帰国した中国人は一時避難と考えている人もいれば、これを機会に生活拠点を中国に移す考えの人もいる。「いずれにしろ、かなり苦渋の選択だったでしょう。帰ってもまたゼロからの出発になるのですから」と斉さんは語った。(翻訳・編集/NN)

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