2011年1月25日、中国工業情報化部はこのほど、古タイヤの再利用を促進するため「古タイヤ総合利用指導意見」を発表した。環境保護や資源節約を目的に、リサイクルシステムを整える。中国の各メディアが伝えた。

これによれば、大型トラックと特殊車両用タイヤについて、磨耗したタイヤに新しい溝を掘り直し、走行寿命を延ばすリグルーブ加工を推奨。十二五（第12次五カ年計画、2011−2015年）末までに実施率をそれぞれ25％、30％まで引き上げ、廃棄数の削減を狙う。

また、古タイヤのリサイクル率80％を目指し、回収システムの構築と規範化を進めるほか、リサイクル処理会社を10社程度育成して、再生ゴム製品を年間300万トン、クラムラバー（再生ゴム粉）を100万トン、特殊再生ゴムを12万トン生産する目標を定めた。今後は関連業界への周知徹底とともに、環境負荷を低減した製品・サービスの開発支援を進めるとしている。（翻訳・編集/JX）