中国が水資源の保護に2.5兆億円を投入、食糧と飲用水の安全確保に待ったなし―SP華字紙

Record China    2011年1月1日(土) 10時31分

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28日、中国政府は来年度予算で、前年比10%増の約2兆5000億円を投じて水資源の保護に取り組むという。写真は中国の深刻な水質汚染。

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2010年12月28日、シンガポール華字紙・聯合早報によると、中国政府は来年度予算で、前年比10%増の約2000億元(約2兆4869億円)を投じて水資源の保護に取り組む。

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記事は、中国の英字紙・チャイナデイリーから引用し、中国政府の来年度予算における重点の1つは、水田の灌漑などによる食糧の安全の確保、干ばつや水害の予防に置かれる、と報じた。さらに、資金の一部は農村地域の給水設備などのインフラ改造に投入され、農村における飲用水の安全確保が進められるという。

中国は過去5年間に、水資源保護の名目で約7000億元(約8兆7043億円)の予算を計上しているが、中国水利部の陳雷(チェン・レイ)部長は「将来10年間は、現状の2倍の投資額を目指したい」と語った。陳部長が提示した今後5年間の給水量増加の目標は、400億立方メートル。

中国では都市部でも慢性の水不足が顕著となっており、全国で年間500億立方メートル以上が不足している。また、地下水の過剰採水や水道インフラ整備の遅れなども問題となっている。陳部長は、「水利におけるインフラ建設の遅れは、農業の安定的な発展と食糧の安全性の確保にとって最大の障害となっている」と述べ、これらの課題に積極的に取り組む姿勢を示した。(翻訳・編集/津野尾)

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