中国の若者はなぜ公務員にこだわるのか―香港紙

Record China    2010年12月10日(金) 14時9分

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6日、香港の英字紙サウスチャイナ・モーニング・ポストは、中国の若者が競って公務員を目指す理由を分析した。写真は今年の公務員試験。

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2010年12月6日、香港の英字紙サウスチャイナ・モーニング・ポストは、中国の若者が競って公務員を目指す理由を分析した。9日付で環球時報が伝えた。

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中国における公務員試験の今年の受験者は140万人を突破した。募集人員は約1万6000人で、競争率は87.5倍、最も人気の高い部門では3000倍にも達した。

中国では毎年、数百万人の大学卒業生が社会に送り出されており、就業機会の創出は政府の大きな負担になっている。09年の卒業生は630万人に上ったが、その多くが現在も仕事を探している。

こうした状況を反映してか、公務員試験の受験者は今年で3年連続100万人を超えた。09年の受験者は過去最高の146万人を記録し、03年の8万7000人の16.8倍にもなっている。

高待遇の民間企業や外資企業が増加しているにもかかわらず公務員人気が高い理由には、安定性やメンツ、権力への魅力などが挙げられる。しかし、一部のアナリストは「公務員への偏り過ぎた人気が若者のベンチャースピリットを潰してしまう」と懸念する。

エコノミストの胡星斗(フー・シンドウ)氏は「市場経済は小さな政府を求めているが、現在の政府機関は権力や規模を拡大し続けている。その結果、民間経済の発展は限られたものになっている」と指摘している。(翻訳・編集/HA)

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