<一人っ子政策>コミュニケーションが苦手で「オタク」な子供が増加―中国

Record China    2010年12月9日(木) 10時54分

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7日、一人っ子政策などの影響で過保護に育てられたため、外部との接触を嫌がり、週末や休暇期間中にもっぱら家で過ごすひ弱な子供が中国で増えているという。写真は福建省泉州市の小学校。

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2010年12月7日、中国新聞社は、一人っ子政策などの影響で過保護に育てられたため、外部との接触を嫌がり、週末や休暇期間中にもっぱら家で過ごすひ弱な子供が中国で増えていると報じた。

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小学5年生の梁(リアン)くんは、両親の家族双方にとって唯一の跡取りとして溺愛されてきた。幼い頃から「危ないからあれもダメこれもダメ」と制限された影響からか、性格的には臆病で、体質的にはひ弱に育ってしまった。

父親は梁くんについて、「何か間違いをしても誰も怒らなかったし、特におばあちゃんに溺愛されて、家庭内の“小皇帝”になってしまった」と語る。そのためか、梁くんは学校から帰ってきても同年代の子供とは遊ばず、もっぱら家の中でインターネットなどをして過ごしている。両親は、梁くんの独立心やコミュニュケーション力を養おうと、外出する際は出来る限り一緒に連れて行ったり、体力をつけるため屋外でスポーツをするように勧めているという。

中国では、梁くんのように外へ出ずに家で1人で過ごす子供が増えている。外部の人間と交流する主体性が元々不足していることに加え、家族全員から溺愛され、危ないからと外出も制限される。また、勉強や多くの宿題をこなさなければならないだけでなく、テレビ、インターネット、ゲームなど、毎日家の中だけで過ごすことが可能な環境ができており、他人と接触する機会や運動の時間がますます減っている。

20年間教育に従事してきた韓(ハン)先生は「現在の子供たちは主体性に欠け、両親への依存心が強い。これは溺愛されて育ったことに関係している」と分析する。「小さい時に両親が心配しすぎて外で遊ばせないなど、過保護に育てられた結果、人付き合いの嫌いなひねくれた性格に育ってしまう。そうなってから外へ連れ出そうとしてもすでに手遅れになっている」と話す。

専門家は「家で1人で過ごすことが好きな子供は、一般に心理的に大きなプレッシャーを受けており、反逆心や孤独感を多かれ少なかれ持っている。従って、両親が自分の役割を変えて接しなければならない」と話し、具体的な方法として「子供とのコミュニケーションの時間を増やす」「できるだけ外へ連れ出し、外部との接触を増やす」「家事などを一緒にして子供の創造力を養うとともに、心理的な安定を図る」「同級生を家に招待し、一緒に遊ばせる」などを挙げている。(翻訳・編集/HA)

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