政治体制改革は中国の病を治す特効薬ではない、一党独裁への批判にも反論―中国誌

Record China    2010年11月27日(土) 15時6分

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24日、中国共産党機関紙・人民日報傘下の雑誌「人民論壇」は、温家宝首相が推進を訴える政治体制改革について「中国社会の病を治す特効薬ではない」と否定的に報じた。写真は3月に北京で開かれた第11期全国人民代表大会(全人代、国会に相当)第3回会議。

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2010年11月24日、中国共産党機関紙・人民日報傘下の雑誌「人民論壇」は、温家宝(ウェン・ジアバオ)首相が推進を訴える政治体制改革について、「現在の中国社会が抱える病を治す特効薬ではない」と否定的に報じた。以下はその内容。

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中国社会科学院政治学研究所の房寧(ファン・ニン)所長は、人民論壇が専門家を招いて開催した政治体制改革に関する討論会で、経済体制改革の発展具合と比べ、政治体制改革が遅れているとの見方に対し、「政治改革は着実に進んでいる。多くの『改革』と呼ばれるものは、実は経済改革でもあり政治改革でもある。2つを分けて考えるべきではない。一部の人は西側と同じ体制にしなければ政治改革とは呼べないとしているが、中国はそのような改革をしない」と述べた。

房所長はまた、「現在の中国社会が多くの問題を抱えていることは事実だが、その大半は工業化、現代化という発展の過程で生じたもの」と指摘。発展によって生じた問題は発展を通じてしか解決できず、制度改革で何かがすぐに変わるものではない、とした上で、「政治改革は魔法ではなく、政治家もマジシャンではない。政治改革をすれば何でも解決するというものではない」と強調した。

このほか、公務員の汚職が蔓延している原因は一党独裁だとする見方についても、「多党制の国では互いに目をつぶり合っているということもある。彼らは選挙をしなければならないが、それには莫大な費用がかかるため企業との癒着が不可欠だからだ。多党制が病気を治す妙薬とは言い難い」と反論した。(翻訳・編集/NN)

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