2010年10月26日、中国共産党機関紙・人民日報系の国際情報紙「環球時報」（電子版）は、日本政府やマスコミによる「中国がレアアースの対日輸出を禁止している」との報道に対し、韓国が大きな関心を寄せていると報じた。韓国もレアアースの対中依存度が非常に高い。

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記事によると、26日付韓国紙・朝鮮日報は「日本と中国のレアアース問題に韓国が巻き込まれる恐れ」と題した記事を掲載。日本メディアは「中国がいまだに輸出規制をしている」と報じているが、問題は「韓国がそれに巻き込まれる恐れがあること」だとした。

朝鮮日報によると、韓国が中国から直接輸入しているレアアースの量は、2007年は6011トン、2008年は4104トン、2009年は2656トン。年々減少しているように見えるが、実は原料としての輸入量が減っているだけで、レアアースを含む半製品や完成品の輸入量は年々増加している。永久磁石や研磨剤などがそれにあたるが、最近の中国による輸出規制で価格は暴騰。永久磁石は昨年比40％以上も上昇した。

同紙によると、韓国企業の関係者は中国が来年も輸出規制を続ける可能性を示唆した上で、「そうなると韓国企業の関連製品も値上がりが続く。輸出市場における韓国製品の競争力は中国製品と比べ、大幅に落ち込むだろう」と懸念を示している。（翻訳・編集/NN）