<レコチャ広場>中国人の密入国・違法就労は国のイメージを傷つけている

Record China    2010年10月24日(日) 19時9分

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21日、北京大学のメディア研究者・王錦思氏はブログに記事「韓国での密入国事件は中国の国家イメージを傷つけた」を掲載した。以写真は浙江省で摘発された違法出国者。

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2010年10月21日、北京大学のメディア研究者・王錦思(ワン・ジンスー)氏はブログに記事「韓国での密入国事件は中国の国家イメージを傷つけた」を掲載した。先日、韓国・済州島で中国人ツアー客44人が失踪した事件を事例に、中国の国家イメージ戦略を説いている。以下はその抄訳。

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今年11月、50人以上の著名人が出演する、中国初の国家イメージ宣伝ショートフィルムが発表される。しかし国家イメージの形成はこうした宣伝活動以上に、個々の中国人の行動にかかっている。幾度となく繰り返される海外旅行ツアー客の失踪と不法就労事件により、世界の各国は中国人旅行客に対する警戒を強めているが、中国の国家イメージを大きく傷つけるものとなった。

中国人に対する渡航ビザ免除に伴い、韓国を訪れる中国人旅行客は大きく増えている。一方で違法滞在者も8万人と韓国違法滞在外国人の45%を占めるまでになった。今年2月から6月末までに北京市出入境検査所が受け入れた韓国からの強制送還者は700人余りと前年同期比で約3倍に達している。

良好な国家イメージは国のソフトパワー向上につながる。国際社会の中国に対する信頼と中国製品に対する信用を勝ち取り、中国と他国の交流コストを引き下げることにもつながろう。その意味で、今回の集団失踪事件は深い意味を持っている。いかにプラスの中国イメージを築くか。政府だけではなく、個々人の努力が求められている。(翻訳・編集/KT)

●王錦思(ワン・ジンスー)

吉林省出身、北京在住のジャーナリスト。北京大学でメディア学を専攻。日中歴史問題や抗日戦争史を研究課題としている。著書に「日本行、中国更行」。

※本記事は筆者の承諾を得て掲載したものです。

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