<レコチャ広場>日本・ソ連留学組が中国にもたらしたものとは?

Record China    2010年10月23日(土) 21時5分

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22日、中国の教育専門家、信力建氏がブログに記事「現在の中国の乱れは日本留学組とソ連留学組が混ざったことが原因だ」を掲載した。写真は魯迅の故郷、浙江省紹興市。

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2010年10月22日、中国のコラムニスト・教育専門家、信力建(シン・リージエン)氏がブログに「現在の中国の乱れは日本留学組とソ連留学組が混ざったことが原因だ」と題した記事を掲載した。以下はその内容。

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1890年から1930年にかけ、日本に留学した中国人は10万人を超える。うち10%が帰国し、清末立憲運動、辛亥革命、五四運動、マルクス主義の普及に大きな役割を果たした。留日学生には大作家の魯迅を始め、さまざまな分野の人材があり、後の中国を支える基盤となった。

一方、ソ連成立後、モスクワに東方勤労者共産大学が開校され、中国を始めとするアジアの革命青年たちを受け入れた。トウ小平や劉少奇など後に共産党を支える政治家を輩出している。しかし、ソ連に留学した学生たちは単に権力争いの手法しか学ばなかった。

ロシア・十月革命の銃声は中国にマルクス主義を送り込んだ」と言われるが、ならば日本は静かに「立憲民主主義」を教えてくれていたと言えるだろう。

しかし私たち中国人は隣国日本の教えを受け止める機会を逃し、過激な暴力革命へと進んでいく。そして、民主主義も伝統も失った奇形社会を作り上げてしまった。(翻訳・編集/KT)

●信力建(シン・リージエン)

中国の教育家。信孚教育集団理事長。広東省広州市生まれ。中山大学中国文学部卒。工場・銀行・政府機関などで働いた後、英国へ留学。軍人・農民・労働者など30以上の職に就いた経歴を持つ。2006年までに幼稚園や小中学校など20校を建設、学生数は1万人を超える。

※本記事は筆者の承諾を得て掲載したものです。

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