1足の皮靴から始まった中国製品叩き、中国系商人らが次に打ち出した対策とは?―ウガンダ

Record China    2010年10月20日(水) 11時41分

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19日、ウガンダで中国製品叩きが続いている。昨年10月以降、靴製品を中心とした劣悪商品の一斉摘発が行われている。それは、同国の大臣が購入した1足の皮靴から始まった。写真は中国製の皮靴。

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2010年10月19日、東アフリカのウガンダで、中国製品叩きの動きが続いているという。現地には中国製の廉価製品が大量に流入しているが、昨年10月以降、靴製品を中心とした劣悪商品の一斉摘発が行われている。それは、同国の大臣が購入した1足の皮靴から始まった。中国広播ネットの報道。

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高価格商品は欧米産、中価格商品は東南アジア(マレーシア・ベトナム・インドネシアなど)やアフリカ(南アフリカ・モーリシャス・エジプトなど)産、低価格商品は中国産が多く流通しているウガンダ。中国製品は劣悪なコピー商品が多く、“訳あり製品”の代名詞となっている。

ある時、同国のKahinda Otafilre観光・貿易・産業相が中国製の皮靴を購入した。しかし1週間も経たないうちに靴は変形、接着部分がはがれるという質の悪さを露呈。これをきっかけに、当局によって中国製品叩きが開始された。

中国製品がウガンダに進出した当初は、名の通ったブランドのきちんとした商品が多かったという。そこで順調に市場の信用を得てシェアを拡大してきたのだが、この商機に目をつけた悪質な業者らが参入して事態は一変した。彼らはブランド商品のコピー品を、さらに安い値段で売りつけ、一時は市場競争を勝ち抜くものの、すぐに信用はガタ落ち。中国製品全体の名誉を傷つけた。

かくして、中国製劣悪商品の一斉摘発が始まるわけだが、ウガンダ華人安全委員会によると、この摘発で少なくとも10社以上の中国系企業が大々的な販売差し止めを喰らった。多大な損失を被ったのは中国系商人だけでなく、多くの現地商人も含まれるという。

中国系商人らは起死回生を狙って、今後は高額・高品質商品の輸入にシフトするか、あるいは現地生産を展開するという策に出ている。現地の法律に精通し、足元をすくわれないようにビジネスを進めるほか、建材・プラスチック・鋼鉄・紙などの現地生産工場を立ち上げ、中には東アフリカ有数の規模のメーカーに発展したものもある。

「安かろう、悪かろう」の中国製品にノーを叩きつけた現地の人々も、この動きを歓迎している。中国系による生産工場の進出は、国にとっては税収増や工業化の推進、国民にとっては就業率上昇をもたらすからだ。(翻訳・編集/愛玉)

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