2010年8月30日、華字紙・中文導報によると、15年ぶりの円高ドル安で人民元の対円相場も安値を更新し、在日中国人の生活にも影響を与えている。

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人民元の対円相場は25日、100円＝8．0606元とついに8元台に突入し、05年以来の最安値を更新した。これに最も深刻な影響を受けているのは、中国人留学生だ。今年4月に日本語学校に入学したばかりの張（ジャン）さんは、「間もなく後期の学費を払わなければならないが、この円高では両親に申し訳ない」と話す。アルバイトも探しているが、不景気のせいでなかなか見つからないという。

また、観光ビザの発給要件が緩和され、中国人観光客の数も激増しているが、8月末に東京に遊びに来た王（ワン）さんは、「両替時に必要な人民元が当初の予算を超えていた」と渋い顔。今年に入り、北京発日本行きの航空券は20〜30％も値上がりしており、これに伴い、ツアー料金も25％〜30％高くなっている。業界関係者は、今後数か月はこの傾向が続くとみている。

一方、在日中国人の一時帰国は快適だったようだ。夏休みに中国東北部の実家に帰省した朱（ジュー）さんは「今年は使うお金が少なく済んで良かった」と声を弾ませる。「昨年までは10万円が6000元程度だったが、今年は8000元近くになった」という。だが、自動車部品メーカーで働く劉（リウ）さんは「日本で働くわれわれには（円高は）あまりうれしくない話。円高で企業の業績が下がれば、ボーナスに響く。リストラがあるかもしれない」と浮かない顔だった。（翻訳・編集/NN）