<中国気になる話>波紋呼ぶ「2歳の大富豪」誕生=社会のゆがみ映し出す―江蘇省南京市

Record China    2010年8月31日(火) 12時56分

拡大

レコードチャイナのライターによるブログ「Kinbricks Now」は、中国ネットユーザーの批判を集める「2歳の大富豪」誕生のニュースを取り上げた。写真は福建省泉州市の高級住宅街。

(1 / 4 枚)

2010年8月、レコードチャイナのライターによるブログ「Kinbricks Now」は、中国ネットユーザーの批判を集める「2歳の大富豪」誕生のニュースを取り上げた。

その他の写真

10年8月、江蘇省南京市に「2歳の大富豪」が誕生、注目を集めている。29日、南京日報が伝えた。

「2歳の大富豪」の座を射止めたのは、[女丑][女丑](ニウニウ)ちゃん。今年9月から託児所に通う2歳児だ。しかし驚くなかれ。すでに300平方メートルの一軒家を所有している。その価値は400万元(約4970万円)近いとか。この家、ニウニウちゃんの祖父母が将来、持参金にしてほしいと買ってくれたもの。後見人がいれば、未成年の不動産購入も合法だという。

ニウニウちゃん一家はどんな大富豪かと思いきや、びっくりすることに祖父母・両親全員がサラリーマンだとか。ただし勤務先は独占企業(銀行、電力、ガスなど法的に独占が認められた企業。他業種を比べ著しく給与が高く、格差の要因と批判されている)。不動産投資に積極的で、ニウニウちゃんの家が一家で5件目の不動産資産になるのだという。

「2歳の大富豪」誕生のニュースに、ネットでは激しい批判が噴出した。ありえない高給を得ている独占企業従業員の問題があらためてクローズアップされた格好だ。また現在は、2軒目以降の不動産購入には住宅ローンの頭金比率と利率を上げる不動産バブル抑制策が導入されているが、2歳児を購入者とする抜け道を使ったのではとの疑惑も浮上している。「2歳の大富豪」誕生のニュースはうらやましいでは済まされない、社会のゆがみを映し出す問題となった。(筆者:chinanews)

■中国在住経験を持つ翻訳者Chinanews氏は、ニュースサイト「Kinbricks Now」「21世紀中国ニュース」を運営。ネットの流行から社会事情、事件、スポーツ、芸能など中国関連のトピックを幅広く紹介している。

この記事のコメントを見る

ピックアップ



   

we`re

RecordChina

お問い合わせ

Record China・記事へのご意見・お問い合わせはこちら

お問い合わせ

業務提携

Record Chinaへの業務提携に関するお問い合わせはこちら

業務提携