年収100万円でも車が買える中国人の秘密=統計には表れない「隠れた収入」100兆円―中国紙

Record China    2010年8月13日(金) 22時13分

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12日、北京晩報は記事「中国社会の『隠れた収入』は9兆元=最も裕福な人間が最も多い金をつかみとっていく」を掲載した。収入階層ごとの「隠れた収入」の分布図。最高収入層が大半を得ていることが分かる。

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2010年8月12日、北京晩報は記事「中国社会の『隠れた収入』は9兆元=最も裕福な人間が最も多い金をつかみとっていく」を掲載した。

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中国経済体制改革基金会国民経済研究所の王小魯(ワン・シャオルー)副所長率いる研究チームは、公的統計で把握されない「隠れた収入」の研究を続けている。以前発表した05年度に続き、このたび08年度の「隠れた収入」推計値を公表した。3年間の間になんと91%もの急拡大を遂げていたという。

「隠れた収入」があるため、中国人は公的統計で想像された以上に裕福だという。その象徴が自動車保有台数。マイカー購入には年2万元(約25万4000円)のコストがかかり、通常年収20万元(約254万円)以上の世帯でなければ購入できないと言われている。ところが世帯収入上位20%の可処分所得は平均8万9000元(約113万円)。この数値で見れば、中国はまだまだマイカーが普及する段階にはないが、08年のマイカー保有台数は2814万台に達している。

この不可思議な現象は「隠れた収入」を加味して考えることで解決される。「隠れた収入」を加算した都市部世帯収入上位20%の平均年収は24万元(約304万円)。愛車を購入する能力を十分に備えている。

「隠れた収入」の総額は9兆2600億元(約117兆円)とGDPの30%に相当する。では「隠れた収入」とは何か。その過半は、権力と地位、独占権益を利用して得た「灰色収入」(付け届けなど合法と非合法の間に位置するグレーゾーンの収入)が占め、その80%以上は収入上位20%の富裕層が得ているという。ゆえに格差はさらに広がり、深刻な社会問題となっている。(翻訳・編集/KT)

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