巨額の赤字を払拭できるのか?中国企業によるボルボ買収は賭け―英メディア

Record China    2010年8月9日(月) 15時3分

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7日、英国メディアは、中国の吉利自動車によるボルボ買収に大きな関心を寄せている。英誌エコノミストは巨額の赤字を計上しているボルボの買収は、大きな賭けだと評価した。写真は吉利本社。

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2010年8月7日、英国メディアは、中国の吉利自動車によるボルボ買収に大きな関心を寄せている。新華網が伝えた。

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7日付英誌エコノミストは、ボルボ買収は海外進出を目指す吉利にとってその歩みを大きく加速させるものだと評価した。しかし買収は大きな賭けだ。2009年、ボルボは13億ドル(約1110億円)もの巨額の赤字を計上した。販売台数はわずか33万5000台。2007年の45万8000台から大きく数を減らしている。吉利は2015年にボルボの販売台数を60万台にまで引き上げる目標を発表、競合するドイツの高級車との競争に自信を見せた。しかし、一方でもし計画通りに進まなければ、コスト削減のため、中国生産へのシフトが加速するとの懸念もある。

英紙フィナンシャル・タイムズは、ボルボ買収は中国企業による史上最大の海外自動車メーカー買収だと紹介。高級車史上でポルシェやベンツとの競争を狙っていると分析した。ロイターは吉利が中国市場におけるボルボのブランド力を引き上げ、他の外国企業との競争で優位に立とうとしていると分析した。しかしボルボ買収はきわめて困難なチャレンジと指摘、吉利とボルボのブランド力には大きな格差があり、部品の共有など難しい問題もあるという。(翻訳・編集/KT)

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