中国政府が懸念する食糧安全=災害と外資という内憂外患―米華字紙

Record China    2010年7月25日(日) 19時45分

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22日、米華字紙・僑報は記事「食糧問題を不安視する胡錦濤」を掲載、食糧問題が新たな政治課題となりつつある現状を報じた。災害という内患と外国企業という外患、二つの問題が迫っている。写真は今年7月、干ばつに苦しむ海南省。

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2010年7月22日、米華字紙・僑報は「食糧問題を不安視する胡錦濤」と題した記事を掲載、食糧問題が新たな政治課題となりつつある現状を報じた。国際在線が伝えた。

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不動産価格や人民元レート問題に各界の注目が集まる中、中国政府首脳の視線は食糧問題に向けられている。7月9日から11日の3日間、胡錦濤(フー・ジンタオ)主席は河南省を訪問、トウモロコシ畑を視察した。8日から10日、李克強(リー・カーチアン)副首相は山東省の水田の水害状況を視察した。

これら政府首脳の動きは異常気象を背景としたもの。中国南部は雨期に入ってから2回目となる豪雨が降り、長江流域の一部では1998年の大洪水に匹敵するほどの被害が生じている。また、昨年から今春にかけての北部の干ばつ、南部の洪水も収穫に悪影響を与えたもようだ。

災害という内患だけではない。近年、国際種子市場の寡占化が進んでおり、中国でも高級種子市場における外国産のシェアは50%を超えた。今後さらに寡占化が進む見通しだ。先日、中国農業部の韓長賦(ハン・チャンフー)部長は「中国人の飯碗を他人の手に渡すわけにはいかない」と警戒感を示した。

中国では「民は食を以て天と為す、国は糧を以て本となす」ということわざがある。貧困にあえいだ歴史を持つだけに、食糧安全についてはきわめて敏感な意識を持っている。(翻訳・編集/KT)

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