少女の「中絶手術」価格競争広がる、需要急増に病院側は「商機」=倫理観欠如に物議―英メディア

Record China    2010年7月23日(金) 13時15分

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18日、中国・雲南省の病院が動画サイトに低価格の人工中絶手術をうたった広告を配信し、物議を醸していると英メディアが報じた。写真は南京市内の人工中絶の広告。

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2010年7月18日、英紙タイムズ(電子版)は、中国・雲南省の病院が動画サイトに低価格の人工中絶手術をうたった広告を配信し、物議を醸していると報じた。20日付で新華網が伝えた。

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記事によると、問題の広告は同省昆明市の病院が配信したもので、直近12日間のアクセス数は延べ15万件に上った。動画は親しみやすいアニメ仕立てで、望まない妊娠をしてしまった女の子を主人公にしたもの。妊娠を知られた父親に激怒され、後悔するも時すでに遅し。そして、赤ちゃんの父親である少年と同病院に助けを求めるという内容だ。激安の中絶費用はわずか98元(約1250円)。

中国は長い間、保守的で閉鎖的な社会であったため、「性」の問題を表立って語ることはタブー視されてきた。学校でも性の問題を取り扱うことは少なく、若者の性に対する知識は驚くほど乏しい。こうしたことが、若年層の間に望まない妊娠を増やす元凶になっていると記事は指摘した。

昨年、中国のある病院が「学生証を提示すれば人工中絶費用は半額」と銘打ったところ、そのあまりの倫理観のなさに抗議の声が殺到した。今のところ、中国での平均的な中絶費用は約600元(約7700円)だが、記事によると、若年層を中心に増え続ける需要を「商機」ととらえ、大病院から小さな診療所に至るまで価格競争が過熱しようとしている。(翻訳・編集/NN)

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