iPhoneが中国市場で成功した理由―米誌

Record China    2010年5月9日(日) 23時6分

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6日、米誌フォーブス・ウェブサイトは、中国ネット市場に詳しいポール・デンリンガー氏の記事を掲載した。同氏は米アップルが中国市場で成功した理由を分析している。写真は今年3月、iPhoneの街頭広告。

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2010年5月6日、米誌フォーブス・ウェブサイトは、中国ネット市場に詳しいポール・デンリンガー氏の記事を掲載した。同氏は米アップルが中国市場で成功した理由を分析している。以下はその抄訳。

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長期にわたり、中国市場におけるアップル社のシェアがきわめて低かった。アップルの製品は価格が高く、アプリケーションが少ないと見られてきたからだ。しかしこの状況は変わりつつある。そのきっかけとなったのはiPhoneだった。

iPhoneが正式に中国本土で発売されたのは2009年だが、それ以前から輸入品は人気を集めてきた。その後は、正規販売企業の座をめぐって中国移動と中国聯通が争うこととなった。中国移動は5億2200万人のユーザーをかかえる世界最大の携帯電話キャリアであり(2010年3月時点)、いかなる企業とも交渉する必要はない優位な地位を占めている。アップルだけがその例外となった。

なぜアップルは中国市場で成功したのか。そしてグーグルなどのライバルは失敗したのか。その原因はいくつか考えられる。

(1)アップルと中国の交渉相手は強力なトップがいる点で似通っている。

(2)複数企業がアップルとの契約を望んだため、有利な条件を提示することができた。

(3)iPod、iPhoneなどアップルの強力な製品ラインナップ。

(4)中国市場がなくとも世界市場におけるアップルの利益は年々増加している。

(5)中国のために安価な製品を作るのではなく、中国人の可処分所得増加を待った。

(6)アップル製品の強力なブランド力。

(7)中国では携帯電話はたんなる通信機器ではなく、多機能のエンターテイメント製品。iPhoneの豊富でかつ安価な(多くは無料)のアプリケーションが魅力となった。

アップルが2008年になって初めて中国に直営店を展開した。現在、25店舗以上にまで増加している。今後、新製品iPadの投入により中国のアップルファンはさらに数を増すだろう。そう、アップルはすでに中国市場成功の道を歩み始めているのだ。(翻訳・編集/KT)

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