中国系店舗が集まる市場を強制取り壊し、数億ユーロの損失―ルーマニア

Record China    2010年4月27日(火) 11時53分

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26日、ルーマニア・ブカレストのマーケットが強制的に取り壊され、中国系店舗の損失が数億ユーロに上ることが分かった。背景にはマーケット管理者側と中国商人との衝突があるとみられる。写真は中国・南京の雑貨卸売市場。

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2010年4月26日、環球時報によると、ルーマニアの首都・ブカレストの東北部にあるマーケットで現地時間21日、強制取り壊しが行われた。中国系店舗は2000店以上に上り、損失は数億ユーロに上るとみられる。

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同マーケットは地元の不動産開発業者が1998年に設立。その後、中東欧最大の中国商品の卸売市場に成長し、中国商人の店舗の95%が同マーケットに集中していた。03年、同じ開発業者が同マーケットの近隣に新マーケットを建設したが、旧マーケットと新マーケットの出店条件に大きな差があったため、中国商人は引き続き旧マーケットにとどまり、新マーケットへはほとんど移らなかった。その結果、新マーケットは空き店舗が目立ち、開発業者は投資額を回収できず、中国商人を何とかして新マーケットへ移転させようと計画していたという。

昨年11月下旬、ルーマニア警察当局が旧マーケットを強制的に封鎖し、商品を運び出すなど、中国商人との間で衝突が発生。警察側は催涙ガスを使用し、負傷者が出るなど、大きな問題に発展した。中国商人側は今年2月26日、管理者と旧市場の取り壊し命令を下した管轄政府を地元の裁判所に提訴し、6月16日から裁判が開始される予定になっていた。

今回のマーケット取り壊しは、裁判開始を待たずに強制的に行われたもので、ルーマニア華人権利保護委員会の責任者は法的手段に訴える考えを示しており、ルーマニアの中国大使館も現地政府との交渉を開始している。(翻訳・編集/HA)

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