相当数の大学生が労働市場に適応できず、資質・能力の向上が必要―温家宝首相

Record China    2010年4月3日(土) 8時12分

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4月1日、温家宝首相はこのほど寄稿した文章で、中国の労働者の総合的資質・能力は平均的に低く、大学卒業生など高等教育を受けた人々も例外ではないと指摘した。写真は大連市のホテルで見習いとして働く北京民族大学ホテル管理学科の卒業生。

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2010年4月1日、中国の温家宝首相はこのほど雑誌「求是」に寄稿した文章で、中国の労働者の総合的資質・能力は平均的に低く、大学卒業生など高等教育を受けた人々も「相当の割合で」労働市場の需要に適応できていないことが、就職難の一因だとの認識を示した。中国新聞網が伝えた。

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温首相は、長期的な視点からも、中国の雇用状況は楽観できるものではないと述べた。温首相がその理由として第一に挙げたのが、労働力の供給過多の問題だ。順調な経済成長を前提にしても、毎年労働力の新規需要は1000万人しか生まれず、市場に放出される労働者数には遠く及ばない。

2番目に挙げたのは、労働者の総合的資質・能力の問題。大量の出稼ぎ労働者が存在するが、彼らは単純な作業や肉体労働以外は難しく、経済発展に伴う高度な資質・能力を備えた人材の需要に対応しきれていないという。

また、雇用確保のために今後しばらく8%前後の成長が必要であると同時に、サービス業と労働集約型産業の発展、そして経済制度上では一層の非公有化を進めることが必要だと指摘。その実現のためには人々の考え方の変化も求められ、正規雇用以外の雇用形態、中小企業への就職、ボランティア活動、在宅ワークや自営業など雇用の多様化も必要だとしている。(翻訳・編集/津野尾)

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