2010年3月29日、仏AFP通信はスウェーデンメディアの報道として、中国の自動車メーカー・ジーリー（吉利汽車）のボルボ買収は「中国が世界の新たな秩序を牽引することを示している」と報じた。環球網が伝えた。

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ジーリーと米フォードは先月28日、フォード傘下のスウェーデン企業、ボルボの全株式と知的財産権など関連資産をジーリーが18億ドルで買い取ることで正式に合意に達し、ボルボの本社があるイェーテボリで調印式を行った。

スウェーデン紙ダーゲンス・ニュヘテルはこれを「イェーテボリの工業の歴史に新たな1ページが加わった」と報道。ジーリーがボルボを買収したことで、世界中の人々に世界経済の地図がどう塗り替えられようとしているかを知らしめたと指摘した。

同紙はまた、今回のボルボ買収劇は中国が欧州の自動車ブランドを買い取った初の大きな案件となったが、これは単にこれから始まる一連の買収劇の序章に過ぎず、「われわれは今後、さらに大きな中国企業の野望を目の当たりにすることになる」との見方を示した。その上で、西側の消費者が中国製の高級自動車を受け入れるようになるのも時間の問題だと指摘している。（翻訳・編集/NN）