民間基金会に隠れる真実を探る=チャン・ツィイーの“チャリティー疑惑”から(2)―中国

Record China    2010年2月16日(火) 22時3分

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2月10日、中国の人気女優チャン・ツィイーの“チャリティー疑惑”が沸騰するなか、網易ニュースが中国の民間基金会についての特集を組んだ。写真はジェット・リー。中国ビジネス界のリーダーたちと。

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2010年2月10日、中国の人気女優チャン・ツィイーの“チャリティー疑惑”が沸騰するなか、網易ニュースが中国の民間基金会についての特集を組んだ。(1)の続き。

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04年6月1日発効の「基金会管理条例」によって、それまで官だけに握られていた慈善基金も民間に開放された。それと同時に多くの民間基金会が発足、わずか6年のあいだに、教育、貧困、被災者支援、障害者支援、疾病予防、がん治療などの分野で大きな業績を残した。しかし同条例は民間基金会の設立を厳しく規制する内容となっており、800万元(約1億500万円)の原資金が条件となっている(一地方に限定した基金は400万元)。

チャンが中国でなく米国に「チャン・ツィイー基金会」を設立したのもそれが理由ではないかとみられる。米国では非営利組織や基金の設立・運営が非常にフレキシブルにできるからだ。ジェット・リーの「一基金」も、実は「中国紅十字総会李連杰(ジェット・リー)一基金計画」が正式名称で、紅十字の一口座に過ぎないのだが、振り込む寄付者にはそれを隠すことができる。多くの歌手・アイドルが同じやり方で「独立」慈善基金を開設しているという。

慈善事業の実施にあたっては、政府だけでは広範な必要に応えられないため、多くの分野で政府が外郭団体や民間組織に依頼するのがふつうだ。しかし中国はその正反対で、公的慈善組織の90%以上が資金を地方政府に丸投げ、民間基金である「一基金」も寄付金総額の95%以上を、紅十字を通して政府に委託していた。

政府よりも民間組織のほうが迅速に最も必要な場所に資金を届けることができるにもかかわらず、中国では張り巡らされた規制のため、民間組織は結局地方政府に委託するほかなくなってしまう。先進諸国のように慈善事業を民間に開放し、競争させ、各基金会の透明化を促すことが必要だ。

四川大地震の被災者救済のために16の基金会と紅十字会など公的慈善組織に集まった寄付金のうち、実際に被災地にわたった現金は55%以下だったという。大量の資金が迅速に流れなかったことを物語る。慈善団体を政府から独立させ、汚職を防ぐための法的整備が求められている。(翻訳・編集/津野尾)

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