2010年2月2日、2008年に発生した四川大地震の被災者を支援するための義援金に協力した若手人気女優のジョウ・シュン（周迅）やヴィッキー・チャオ（趙薇）、大物女性歌手のナー・イン（那英）の3人が、中国のインターネット上で「発表した寄付金の額は実際の額より水増しされている」と指摘されている。香港の衛星TV局・フェニックステレビの電子版「鳳凰網」が伝えた。

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事の発端はネット上に流れた大物女優チャン・ツィイーの義援金水増し疑惑。チャン・ツィイーは四川大地震発生直後に「被災者支援に100万ドル寄付する」と約束したが、最近あるネットユーザーが「ツィイーの寄付金はたったの12万3500ドルだった」と指摘し、たちまち中国全土で話題になった。さらに別のユーザーが「中国赤十字会基金のウェブサイトを調べた結果、寄付金の額が少ないことが判明した」として前述の3人を含む有名芸能人数人の名前と寄付金額をネット上に掲載した。

これについてジョウ・シュンの代理人は「まったくの事実無根。彼女はこれまでずっと中国芸能界を代表して慈善事業や環境保護運動に力を入れてきた。寄付行為については、その額を公表したことはない。こういうことがあると芸能人の慈善事業への関心が遠のいてしまう」と反論。ナー・インは「寄付金額がわずか2万元（約26万円）との誤った情報について、近いうちに中国赤十字会と共同で声明を出す予定」と回答。ヴィッキーのマネージャーは「どんどん調べてください」という短い言葉で疑惑を真っ向から否定した。（翻訳・編集/本郷）