傘もモラルも何処に消えた?8千本の貸し出し傘、戻ったのはわずか2本!―重慶市

Record China    2010年1月19日(火) 15時40分

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15日、中国重慶市内の障害者就業施設で傘の貸し出しを行っているが、これまでに貸し出した傘8000本のうち、返却されたのはわずか2本だという。写真は施錠され持ち出しできなくなっている貸し出し傘。

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2010年1月15日、中国重慶市内に設置されている「愛心亭」と呼ばれる障害者就業施設(売店)に、貸し出し用の傘を設置してある。これまで合計8000本の傘を貸し出したが、返却されたのはわずか2本だという。重慶晩報が伝えた。

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この傘は障害者により製作され、昨年12月3日より市内100か所の愛心亭に4回に分けて合計8000本の傘を置き、市民に無料で貸し出された。「使用後は速やかに返却してください」という張り紙もむなしく、愛心亭の貸し出し傘コーナーはどこも空っぽ。

バイクタクシーの運転手・賀さんは傘の借主の1人。昨年12月上旬、雨が降ってきたので傘を利用したが、翌日に返却のため愛心亭を訪れた。賀さんは「あなたは傘を返してくれた最初の人です!」と感激されたという。

傘貸し出しプロジェクトによれば合計10万本を貸し出す予定だが、現在までのところ返却されたのはわずか2か所の愛心亭に1本ずつの合計2本のみ。そのうちの1本はすでに4、5回使用されていることが唯一の救いか。(翻訳・編集/中原)

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