<日本人が見た中国>上海の冬は寒い!中国と日本の習慣の違いとは

Record China    2009年12月25日(金) 17時3分

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09年12月、上海の冬の寒さは東京の冬と同じくらいだと言われることが多い。しかし生活の中で体感する寒さはけっして同じではない。上海の冬は暖かい場所が非常に少ないのだ。写真は中国のポピュラーな暖房器具。

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2009年12月、日本で中小企業コンサルタントを務めてきた経験を生かそうと、中国に腕試しにやってきた36歳の私。いきなりの単身赴任を決め込んだが、中国・アジアのマーケット開拓を目指し、長期スパンでこの地に根を下ろそうと決めた。上海へ来て4か月あまり、午前中は中国語を猛勉強。午後は友人の経営するIT会社で業務に携わる毎日である。

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上海の冬の寒さは東京の冬と同じくらいだと言われることが多い。確かに、最低気温は東京よりも1、2℃低いくらいであるため、この認識は間違ってはいないだろう。しかし、実際に上海の冬は東京よりも確実に寒く、厳しい生活を強いられることになる。

私の中国語の先生は、上海には秋と春がほとんどないと言っていた。前日までは夏のように暑かったのが、翌日には急に冬の寒さになるような変化である。そういう意味で言えば、2009年の上海は11月の中旬に夏から冬に変わったといえるだろう。急激な気温の変化に対応しきれず、私は1回目の風邪をひいた。

風邪の時に重要なのは、暖かくしてよく寝ることである。しかし、上海でその環境を整えるのは困難だ。暖房器具はエアコンと電気ストーブが中心で、日本でなじみのある石油ストーブは一般的ではない。電気ストーブには強力な熱を発するものがあるようだが、それを使用するとブレーカーが落ちてしまうので、結局は使えないのだそうだ。

風邪からの復帰後、私はすぐに2回目の風邪をひくことになる。なぜなら、上海に住む中国人は、真冬でも窓を開ける習慣があるからだ。公共バスはもともと暖房が入っていない上に窓が空けられて冷気が入ってくる。タクシーはドライバー側の窓がほぼ間違いなく空いていて風通しが良い。大学の教室においても窓を開ける中国人学生を見かけることが多い。街中の商店はドアと窓を全開にして商売をしているので、日中は外で仕事をしているのと同じ感覚である。

このように、上海の冬は暖かい場所が非常に少ないのだ。生活の中で体感する寒さはけっして東京と同じではない。日本のように部屋の中でコートや上着を脱ぐという生活習慣はこちらには当てはまらず、室内は動きが少ないのでむしろもっと着こんだ方がよい。次の週末、私は耳あてを購入しようと考えている。 (30代男性/生産、物流現場カイゼン研究会勤務)

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