巨大な鯉を毒殺?アメリカ五大湖で生態系防衛戦開始!―アメリカ

Record China    2009年12月9日(水) 14時14分

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6日、かつて中国から移入した巨大なアジアゴイが、アメリカ五大湖の生態系を破壊しかねないとして注目を浴びているという。そのため、生物と環境の専門家はこの鯉を絶滅させ生態系を維持するべく、ミシガン湖の川筋に殺魚剤を散布した。写真は中国で獲れた鯉。

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2009年12月6日、かつて中国から移入した巨大なアジアゴイが、アメリカ五大湖の生態系を破壊しかねないとして注目を浴びているという。そのため、生物と環境の専門家はこの鯉を絶滅させ生態系を維持するべく、ミシガン湖の10kmに及ぶ川筋に殺魚剤を散布した。人民網が伝えた。

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外来種が在来種を脅かし、生態系を破壊するという問題は各国にとって頭痛の種となっている。体長1mに及ぶアジアゴイは35年前に中国から輸入されたもの。アメリカ南部で、養殖池の浮遊植物除去や寄生虫駆除のために用いられていた。1日の食料摂取量は体重の半分ほど、メスが一度に産む卵の数は300万個に及ぶなど、たくましい生命力を見せるアジアゴイ。その環境適応能力も専門家が驚くほどだという。

アジアゴイはその後、洪水などをきっかけに養殖池から自然の水系へ流出した。ミシシッピ川を猛烈な勢いで北上したため、かつては防御ネットで対処したが、効き目はなかった。そしてこの度、やむなく殺魚剤の散布となった。しかし、死んだ魚を調べたところアジアゴイの成魚は1匹も見つかっておらず、大量の在来種の命を奪うことになってしまった。

世界最大の淡水水系である五大湖は、アメリカの景勝地であるとともに、3000万人にとっての水がめだ。ここの生態系が破壊された場合、被害の大きさは計り知れないものとなる。しかし、アジアゴイは驚くほど賢く、釣ろうにも釣れず、網にも容易にかからない。あるアメリカ人は「食べてみると意外に美味しい。もし完全に骨を取りのぞけるならば(注:鯉は非常に小骨が多い)、食品加工して販売した方が殺魚剤で処分するよりもよいのでは?」と語る。(翻訳・編集/小坂)

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