<大雪>降るたび撒かれる「融雪剤」、環境への影響は…―中国紙

Record China    2009年11月18日(水) 5時42分

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16日、中国紙は、融雪剤の散布により、植物が枯れたりコンクリートの建物に悪影響を与える「塩害」は深刻だが、今のところ有効な代替手段はないと報じた。写真は2月、大雪が降った北京で融雪剤を撒く作業員。

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2009年11月16日、中国紙・北京科技報は、融雪剤の散布により、植物が枯れたりコンクリート建物が錆びたりする「塩害」は深刻だが、今のところ有効な代替手段はないと報じた。

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北京に大雪が降った1日、市内の道路には300人の作業員を動員して大量の融雪剤がまかれた。毎年作業に参加している作業員の王(ワン)さんは、「布の軍手では手が荒れる。皮の手袋をすれば少しは良いが」と人体への影響を心配する。北京市当局は先月31日、「環境に優しい」21種類の「推薦融雪剤」を発表したが、中国科学院地球化学研究所の陳衍景(チェン・イエンジン)研究員は「融雪剤が環境に優しいはずがない」と反論する。

陳研究員によれば、北京では05年、融雪剤の使用が原因で約1万1000本の樹木が枯れ、20万平方メートル近くの草原が消滅した。08年には融雪剤が溶けた地下水を飲んだ住民が発熱や嘔吐、のどの痛みを訴えている。また、融雪剤はコンクリートの建物を腐食させるが、米国では融雪剤による塩害が国民総生産(GNP)の4%を占め、毎年の修繕費は2000億ドルにも上るという。世界では今、塩素系の融雪剤に代わる手段を模索しているところだ。

融雪剤は有機系と無機系があるが、有機系の方が融雪効果は高い。だが、値段が高いため北京では通常、空港などで使用されるのみ。無機系は塩化ナトリウム、塩化カルシウム、塩化マグネシウム、塩化カリウムなどの塩素系で、北京で使用される融雪剤の大半はこの塩素系だ。陳研究員によると、北京ではここ数年、融雪剤の使用を制限するようになったが、それに伴い、樹木や草原が枯れる現象も減少してきたという。(翻訳・編集/NN)

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