<中華経済>消費の中心は若者からシルバー世代へ―中国

Record China    2009年11月6日(金) 7時15分

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3日、香港紙は、中国では高齢化が急速に進んでおり、企業が巨大マーケットとしてシルバー世代市場に注目し始めたと紹介した。写真は江西省の高齢者対象の北京五輪関連ツアー。

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2009年11月3日、香港の英字紙サウスチャイナ・モーニング・ポストは「企業は老人世代の消費能力を意識し始めた」と題した記事を掲載し、世界一の人口を誇る中国でも高齢化が急速に進んでおり、企業が巨大マーケットとしてシルバー世代市場に注目し始めたと紹介した。4日付で環球時報が伝えた。

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記事によると、かつて機械工場を経営し、相当な財産を築いて引退した黄(ホアン)さん(60歳)は、今は毎月リゾート地で過ごし5つ星ホテルに泊まるなど、豪華で自由な生活を送っている。黄さんは「引退後に初めて自分の生活を楽しむ時間が持てるようになった。今が自分の一生の中で一番輝いている時間だ」と話す。

これまで中国では、若者市場が最も利益を上げられるとされてきたが、人口構造の変化によってこれが変わりつつある。一人っ子政策によって子供人口が減る一方で、お金を持ったシルバー世代人口が急増しているからだ。

ある予測によると、2025〜50年のシルバー世代の潜在的な消費能力は5兆元(約65兆円)にも上り、シルバー世代の収入は年金や兼職などで年間3000億〜4000億元(約3兆9000億〜約5兆2000億円)にも達するという。企業は現在、こうした巨大市場を獲得するため日々努力している。

また、中国政府は、こうしたシルバー世代を国家経済と社会発展の中心に据える方針を打ち出す一方で、来年のシルバー世代の支出が1兆元(約13兆円)に達すると予想し、内需拡大の大きな原動力になると見込んでいる。

記事は「現段階では中国本土のシルバー市場は未開発な部分が多いが、数年のうちには大きく飛躍するだろう」と予測している。(翻訳・編集/HA)

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